暗黒舞踏の継承者にしてさらに独自の感性を育み、35年にわたり踊り続ける舞姫小林嵯峨が那須野ヶ原に舞い降りる。彫工として名をはせながら横笛の奏者としても知られる黒崎孝雄の笛の音が闇に染む。初顔合わせ二人の異色の舞台に、鎌田泰二のあかりを密やかに添える。 |
● 出演者紹介 | |
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小林 嵯峨
1969年土方巽に師事。75年まで土方巽燔犠大踏鑑に在籍。その間の土方巽の全作品に芦川羊子らとともに主力メンバーとして出演。その後独立、彗星倶楽部を結成、独自の舞踏を目指す。『すずらん物語』。83年土方の招きにより、ジャパンフェスティバルに参加、ヨーロッパ6カ国を巡演。『日本の乳房』。近年はグループで、ソロで、また、音楽、映像、演劇等とのコラボレーションと多様な活動を展開。ジャンルを超えた幅広い活動を行っている。 1998年より「アウラヒステリカ」をテキストとし、ソロを中心とした舞踏AURA(アウラ)シリーズを開始、意識と無意識の境界を探る。現在も続行中。 著書 『うめの砂草 舞踏の言葉』アトリエサード発行 |
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黒崎 孝雄 1960年、栃木県大田原市生まれ。祭りが好きで、14歳の頃より小白井悟氏にお囃子(笛)の指導を受ける。21歳より5年間、富山県井波にて、木彫家、善本秀作氏に師事。27歳、栃木県鹿沼市で独立。鹿沼の屋台彫刻修復や制作を数多く手がけ、現在に至る。 その間、鹿沼を始め、大田原、烏山、喜連川、等近隣の祭り囃子(笛)に参加。第3回東京国際和太鼓コンテストに大田原「与一太鼓」の笛奏者として参加/(組太鼓部門・グランプリ受賞) |